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「一緒にイこうぜ」
「一一お前を征服する」
「目をとじ、両手を後ろにまわせ」
「もういいかい? さがしに行くよ」
「一一分かりやすい反応をする……」
「快楽に溺れるように、育ててやる」
「濡れた目で、キスをねだってみろよ」
「まんざらでもなさそうじゃないか……」
「いい子にしていれば、優しくしてやるよ……」
「『優しく抱かれたい』なんて、考えるなよ?」
「どうした。人形は快楽なんて、感じないだろう?」
「おやおや……下克上でも狙っているのかな……?」
「俺が好き……? はっ・・・イカれてるな……お前も」
「おもしろいな。俺を押し倒して、次はどうするんだ?」
「お前が一度イくごとに、このクスリを飲ませてやるよ……」
「そんな大きな声を出すな。『ギャグ』を噛ませてやろうか?」
「一一なら、なんだ。狂喜じみた独占欲だとでも言いたいのか?」
「理性を捨てろ……本能をむさぼれ・・・その方が、ラクだぞ……?」
「お前は俺に、金で買われたんだよ。性行用の『愛玩動物』として一一」
「コイツは五日で手なずけた……さて、お前はどのぐらいかな・・・?」
「抵抗できるのも、いまのうち……いずれ、快楽の奴隷となる・・・一一」
「一一暴れるな、黙れ。黙れっつってンだろ。あんまるっせぇと、犯すぞ?」
「風切羽を切られた鳥は、自由に宙をまう事ができなくなる……二度と一一」
「……まさか、言葉で攻められただけで、達するとは・・・耳が、弱いのか……?」
「普段はアレだけ、威勢がいいクセに……こういう事には、とても弱いらしい・・・」
「ククッ……残念だったな。俺がこの程度のコトを、思いつかないとでも思ったのか」
「生徒にこんなコトされて、興奮して……恥ずかしくないんですか……? 先生……」
「身体のキズはいずれ治るが……こういった事で受けたキズは……そう簡単には治らんだろうな・・・」
「お前が自分でシている所をとった、この写真一一どうして欲しい? 焼き増しして、バラまいてやろうか?」
「お前の意志なんて聞いてない。ただ、アイツは俺のものだと言ったんだ。お前はただ黙って、手をひけばいい」
「ヤツには相当、かわいがられていたんだろう? そのワリには、初々しい反応だ。ココを・・・一一舐められた事はないのか?」
「アイツは、一晩かけて……俺が調教してやった……今日、お前に会うどころか……ベッドから起き上がる事すら、できん・・・」
「俺はよく、デリカシーがないと言われるが……そのデリカシーとやらが俺のために一体なにをしてくれるのか、逆に教えて頂きたいものだな」
「……眉間にエモノを向けられた場合、いままでのヤツは、恐怖に満ちた目でこの無機質な鉄の塊を見るものだ……。しかしお前は微動だにせず、俺を鋭く睨み付けてくる……。そのチカラのある眼光一一気に入った・・・」
「一一そうだな。まぁ、ほとんど問題ない。オトコでもオンナでも、どんな趣向・性癖のヤツでも、存分に気持ちよくさせてやる自信がある。ただ、猟奇的なプレイは趣向の範囲外だ。つまり、皮膚を刻んだり、皮膚をはがしたりとか、痛めつけるものだな。俺は『快楽主義』なんでね。前、いたんだよ。俺の髪を乱暴につかみ『なにがなんでも服従させてやる』と言ってきたヤツがね。そして『言う事をきかないと、爪を一枚一枚はがしてやる』と言われたな。一一それからどうしたか、だと? ほら、見ろ。爪がはがれているか? フッ……思いっきり蹴り飛ばしてやったよ。『ふざけるな、変態野郎』とののしってな。アイツも、俺にだけは『変態』だなんて言われたくなかっただろうさ……ククッ」
「俺が怖いか?」
「負けを認めろ」
「一一ヤツを犯せ」
「堕とさせてやる」
「自分から動いてみろ」
「まるで、ケダモノだな」
「チッ……役立たずが・・・」
「一一俺が優しい男に見えるか?」
「今日もいい声で鳴かせてやる……」
「お前も酔え……この、美酒で一一」
「……アレはただの伏線にすぎない」
「冷たい瞳、か……悪くない・・・」
「だいぶ俺好みの身体になったな……」
「そう怯えるな。まだなにもしていない」
「……貴様をツブす事など、簡単・・・一一」
「一一あんなに喘いでおいて、よく言う……」
「その絶望に浸りきった顔……悪くない・・・」
「そのナマイキな口調……ゾクゾクする・・・」
「フン、気付いていないフリをしてやっただけだ」
「お前は俺に『飼われている』という意識を持て」
「真綿で首を絞めるように、じわじわと・・・一一」
「教えてくれ。どんな気分だ? 縛られるというのは」
「愚かな。キジも鳴かずば、撃たれなかったものを……」
「さぁて、どうしようか一一こんな道具もあるんだけど?」
「さっさと白状すれば……辛い目にあわずに済むぞ……?」
「お前のその、恐怖に怯える表情……この上なく、甘美・・・」
「思い出せ……身体をつなぎ、互いを高めあった、あの夜を一一」
「一一黙れ。無理矢理ツッコんで、ギシギシ揺すってやろうか?」
「一度手に入れたものを……そうやすやすと、手放すと思うのか?」
「そんなに堕ちたいのなら、自分でシろ……ココで見ていてやる一一」
「フン、『お前には屈しない』か。一一その言葉が聞きたかった……」
「礼はいらん。俺は『ありがとう』と言われる事が一番、気に食わない」
「お前の、その『余裕綽々』ってツラ……いまから崩してやるよ・・・」
「どんなに俺を忘れたくても……お前の身体は、あの夜を覚えている……」
「君みたいな、おクチのワルいコは好きだよ。泣かせがいがあるからね一一」
「……虫ケラの分際で、戯れ言を・・・。ボロくずのようにしてやろうか……」
「足をひらけ……屹立したココに、クスリを塗ってやる一一タップリ、と・・・」
「コイツのようになりたくなければ、素直に俺の言う事をきくんだ……いいな?」
「さぁ、正直に白状しろ……。それともこの場で、ニ人の男に犯されたいか・・・?」
「彼に口内を犯され、私に中をいじくられて……ずいぶんと気持ちよさそうだな……?」
「一一気位の高いお前が、俺に頭をさげ、泣きごととは……ククッ……たまらないな……」
「フン、俺に逆らえると思ってるのか? お前はただ黙って腰をふり、感じていればいいんだよ」
「お前のような子供をこらしめるのに、暴力など必要ない……もっといい物がある……とても、とても甘い・・・クスリだ」
「アイツは……お前が自分に惚れているのを、知っている……そして、ソレを利用しているだけにすぎない……。ただ、身体でつながっているだけ……『愛』などというものは一一ない」
「……俺に従っている限り、脱獄犯であるお前を、かばい続けてやる。警察に売るマネもしない。一一従順になれ。つねに俺のそばにいろ。素直に命令に従え。ソレが、かばう条件だ。……いいな?」
「暗い部屋で銀の月光を浴び……熱い吐息を吐きながら……自分で自分をいじくる、お前の姿……なかなか官能的だ・・・。だが、どんなにのぼりつめても……決して、開放はおとずれない……。お前に飲ませた催淫剤には、興奮させるほかに、もうひとつの効果がある……。『達する事ができない』という、効果が……。ほら、こんな事をされても……ラクになれないだろう? ほら、ほら、どうだ? ほら。気持ちいいか? ほら。なんとか言ったらどうだ? どうする? ほら。どうして欲しい? 舐めてやろうか? 挿れて欲しいか? ほら、あえいでないで答えろ。ほら、ほら、ほら、ほら!」
「媚薬を飲まされ……両手、両足をベッドに縛られたまま……放置された時間は、三時間……さて・・・一一いまのご気分は……? お前のその強気な態度が、どこまで続けられるか……試してやろう……そうだな一一この羽で、撫でてみようか・・・一一おや、おや……相変わらず……いい反応をしてくれる・・・……いやだいやだと言っておきながら……こんな軽い刺激にも、耐えられないのか……? しかも、そんなに蠱惑的な、嬌声まであげて・・・一一フン、私が憎いか……? だが、クスリのせいで……憎い相手の愛撫にすら、過敏に反応しまう……しかも、達する事はできない・・・一一辛いだろう? 私にねだり……欲しいままに、快楽をむさぼるか……? それとも、まだ……かすかにつなぎとめている理性とプライドで、耐え続けるか・・・一一私としては……生意気な口調で耐えて頂いた方が、楽しいのだがね・・・」
「すぐ、ラクにしてあげるよ……」
「このキズは『いましめ』だと知れ」
「お前が俺についてくるのは、当然だ」
「俺の手でイかせてやるよ……あの世へな」
「気になるか? ヤツなら、下で寝てるぜ」
「男をその気にさせるテクを教えてやるよ」
「服を脱がせようとする時、嫌がる所がいい」
「次は俺の番だ一一かわいがってやるよ・・・」
「一一お前に手を出さない理由を教えてやるよ」
「ヤツのクチのうまさに、ダマされる所だったよ」
「俺におとせないオンナはいない。次は一一お前だ」
「この男は『クスリの魔術師』と、呼ばれている……」
「男を手玉に取る、魔性の女か……。落とすか、落とされるか一一おもしろい」
「アイツがスナオに大人しくしてるたぁ、思えねぇンだケド。……ヤっちまうか」
「いまのお前の姿を写真におさめ、恋人の元へと送ってやろうか。ブザマに騒ぎ立てる姿が見れるぞ」
「お前を手に入れる事ができた……ソレについては満足だ。こんな事をする私を異常だと思うかね?」
「さぁ、魚のように口を開け、足をバタつかせてみろよ。それとも、このままにしておいていいのか?」
「お前はいわゆる、人質だ。自分にとってどうするのが価値のある行動か、地下でじっくり考えるがいい」
「焦る事はない……時間はまだ、タップリある。オトそうと思えば、あんな小娘一人ぐらい、いつでも……」
「俺とお前の関係をあわらすのに、もっとも適した言葉がある。『同じ穴のムジナ』だ。一一いまさら、善人ぶるな」
「一一誰が出ていいと言った? いま逃げられたら、ヤツに連絡が取れないだろう。しばらくココで大人しくしていろ」
「俗物は道具だ。よって、人類は全て、俺の道具となる。道具は利用する為に存在する。利用する価値のない道具が処分されるのは、必然」
「フン、忌々しい……コレだけされても、まだ俺にたてをつく気か。貴様のまわりにいる、大事な「お仲間」とやら一一ひとりずつ順に、削除してやろうか……?」
「わあったよ、今日はおとなしく引き下がってやらぁ。じゃ、お前のかわいい黒いネコにもヨロシクな。学校で薬学のセンセ−をしてる、かわいい、かわいい黒ネコ一一な」
「ヤツの扉は閉まっている。ヤツは貴様から目を背ける。ヤツは貴様の事など頭にない。ヤツは貴様の元を去る。ヤツのとなりに、別の相手が現れる。ヤツを失い、貴様は、独りになる。孤独に一一うちひしがれる……」
「いのちごいをするなら、イマのうちだ……」
「……離れろ。ソレは俺の女だ。それ以上近づけば、殺す」
「さぁ、今夜もカワいがってあげるよ……。こっちに来るんだ」
「どうだ……? いままでダチだと思ってたヤツに、押し倒される気分は」
「……このキスの仕方、誰に教わったの? 正直に言ってごらん、怒らないから」
「君に触っていいのは、私だけだ。他の男に近づいたら、許さない。……いいね?」
「もったいぶってンじゃねぇよ。とっとと脱げ。それとも、引き裂いてやろうか?」
「こうしてかすかに触れるだけで……ビクビクとバネのような反応を起こすな……」
「この白い肌を、いまから俺の手で汚せるかと思うと……なかなか興奮するものだ……」
「……何でそんなヤツにかまうんだ? 分かってンのか……? お前はなぁ、俺のモンなんだよ……。他のヤツなんかをなぁ一一見てんじゃねぇよ!!」
「よく俺になついているだろう? 昨日から飼っているペットだ。まだシツケが行き届いていないから、今日も帰ったらたっぷり調教してやるつもりだ」
「安心しろ、ナンもしねぇ……いまは、な。お前たちがめでたくも両思いになれたそン時に、改めてお前を奪う。ヤツには借りがあるンでね……『恋人』が憎んでいる相手によって汚されたと知ったら……さぁーて、どんなカオ、すると思う?」
「怖いお兄さんについていっちゃダメだよって……教えたよね? その『怖いお兄さん』に『私』も当てはまると……気付かなかったの? さて、次はどうしようか。ここは人気のない山奥。大声で助けを呼んでみるかい? それとも、走って逃げる? 君はずいぶんと、足が速いものね……」
「お前が他の男を気にしてるなんざ、もうガマンできねぇ……。いますぐ、ここでヤる。お前を犯す。たとえ、これからお前に恐怖や憎しみの目で見られても、構わねぇ。お前は今日から、俺の存在が、気になって仕方なくなる……お前の頭ン中が、俺でいっぱいになる……はっ、たまんねぇな……」
「このクスリは、本来……拷問に使うものだ。お前の身体が感じる『感覚』を過敏にさせる効果を持つ。つまり、殴ったりすれば、通常より激しい痛みを感じさせる。肉体へのダメージは少ないまま、耐え難い苦痛を与えられるわけだ。逆に、快楽を与えてやれば一一もちろん、それも通常より激しいモノになる……。さぁ一一切ない声で、朝まで泣き叫ばせてやろう……口を開けるんだ」
「ああ……大丈夫だよ、そんなに怯えなくても……。いままでだって、君には優しくしてきただろう……? ただ、今夜の私は一一怒っているのだからね? さて、白状してもらおうか……その首のアトは、誰がつけたのかな……? 目の前にいる、君の恋人かい? それとも、勝手にそう思っていただけで……目の前の男は、君にとって『恋人』でもなんでもなかったのかな。……どうなの。黙ってないで、答えて?」
「勘違いするなよ。これはお前への仕置きだ」
「この私に喧嘩を売った事を、いつか後悔するだろう……」
「一一服従すると言え……この俺を出し抜けると思うなよ……」
「俺の物であるというこの現実だけが、お前にとっての真実だ」
「この時を待っていた……お前が一人きりになる瞬間を、な……」
「お前は必ず、手に入れる……どんな手段を使っても、必ず一一な」
「どうやら、友人との楽しい時間は堪能されたようですな?……最後の、二日間を」
「私だけが、お前を理解してやれる……私のもとを去った所で……お前は誰からも愛されない……」
「いまの自分の立場を分かっているのか? お前は俺の命令に決して逆らえない。絶対服従なんだよ」
「思う存分、抵抗しろ。嫌がるお前を力ずくで組み敷くのを想像するだけで、気分が高揚するというものだ」
「私の演技はどうだった。まさに迫真だろう? そしてお前は見事に騙され、こうして私の手中へとおさまったわけだ」
「品行方正の皮をかぶったサディスト? これはこれは、実に適切、かつ素晴らしい名を考えて頂き、恐悦至極に存じます」
「家を飛び出しただと? フン、家族と喧嘩でもしたか。いつまでも帰ろうとしないワケだ。なら一一今夜は俺の別荘へ泊めてやる」
「誓え。永遠に俺のそばにいると。俺がいねぇと寂しい、俺の事しか考えらんねぇ、俺じゃなきゃダメなんだと言え。ほら、言えよ! 言え!!」
「本気で聞いているのだとすれば、それは愚かな考えだと申し上げよう。この程度の事で、わざわざ私が罪の意識だなどと下らんものを……感じると思うのかね?」
「プライドの高いお前が俺に頭を下げるとは……よほど怖かったらしいな? だが、お前は理解してるはずだ……俺にそんな事をしても無駄だ、と。決して自由になる事は許されないと」
「ヤツは決してお前を抱こうとはしないだろう……? 刷り込んでやったんだよ……お前がそういった行為に、尋常ではない恐怖感を抱いていると……そして助言してやった……二人で家庭をもちたいと思っているなら、お前から離れ、仕事に集中しろ、とな一一どんな気分だ……? 愛する者に指一本、触れてもらえないのは……」
「手を伸ばせば触れられる……そんな距離にいる時に獲物を捕らえても、つまらんだろう?『狩り』なのだから、『追う者と追われる者』に別れなくては……。思う存分逃げ、疲れ果て、退路を断たれ、『私からは逃げられん』と諦めさせ、屈服させる……罰を与え、存分に後悔させてやりながら……。その方が、楽しいとは思わないか?」
「一一ブラフか……味な真似を……」
「貴様を立ち直れなくなるほど陵辱し、壊し、私の事しか考えられなくなるようにしてやる」
「お前の手首を縛り……その瞳を覆い……身体を鎖でがんじがらめにして……全てを、拘束してやりたい……」
「るっせぇんだよ……大人しくいうコト聞けよ。それともムリヤリ突っ込んで、ギシギシ揺すってやろうか。ああ?」
「二度と俺に逆らえんよう、存分に虐げ、調教し直してやろう……ああ、いい表情だ……お前の泣き叫ぶ姿は、俺を極限まで……興奮させてくれる……」
「アイツを追い詰めたくないと思っているのに、どこかでそれを恍惚に思っている自分がいる。罪悪感を感じるどころか、あの怯える顔を見て、嘲笑いたくなる気分だ」
「憎んでいるはずの俺の愛撫で反応してしまい、屈辱感で押しつぶされそう一一そんな顔だな? ならさらに、俺への憎しみを煽るような事を教えてやろう一一目障りだった『ヤツ』は、消した……いくら待っても、もうお前を迎えにくるやつなど、いない」
「助けて欲しいのだろう……? フン、誤魔化そうとしても無駄だ……お前は素直だからな……そう、ベッドの中でも……。確かに、俺ならあの薬草を調達できる……協力してやっても……構わんのだぞ……? もちろん、それ相応の代価は頂くがね……さて、俺はこの後、行く所があってね……時間がない……どうするか、今すぐ答えを出したまえ」
「貴様の首を絞めながら……その掠れた声で喘がせてみたいものだ」
「お前の存在は、俺の欲求を満たす以外に、利用価値がないんだよ」
「お前が俺をどう思っているかなど関係ないんだよ。お前は俺の所有物であり、誰にも触らせん。それだけだ」
「一一逃げ出した罰だ……。安心しろ、殺しはせん……軽度の毒だ。ただ、軽い呼吸困難には陥るようだがね……」
「コレがなんだか……わかるだろう? そう……ナイフだ。一一あがこうとしても無駄だぞ……薬が効いている。しばらくは動けん」
「貴様を奪われるぐらいなら、ヤツを殺してでも奪い返す。覚えておけ一一俺のそばを離れあの男を選ぶのは、同時に、ヤツの命を危険にさらす結果になるのだという事を」
「さて……ではゲームを始めよう・・・邪魔が戻ってくるまで、お前が逃げ切れるか……それとも一一その前に俺が、お前を捕らえるか。遠慮は必要ない、殺すつもりで全力で抵抗してみろ。さもなくば、身も心もズタズタにされるぞ?」
「チッ、馬鹿が……命を落とさなかっただけでもありがたいと思え。貴様が頭からかぶったソレは劇薬だ……しばらくは完全に視力を失う。一一私の監督不行届きと言う事にしてやる……家に来い。黙って言いなりになるなら、治るまで面倒をみてやらん事もない」
「ヤツを一番傷つけられるであろう言葉を探し、それを叩き付ける。するとヤツは、今にも死にそうな顔をして俺を睨み付ける。この時ほど、気分が晴れるものはない一一お前にも見せてやりたいほどだ……あの、目つきを。お前には生涯向けられる事のない、俺だけが見れる特権だな」
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