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「おかずというより、オカズだな」
「フッ……そう言うな。ヨかっただろう?」
「ほら、素直に『気持ちいい』って言えよ」
「一一そういうセリフは、女に言ってやれ・・・」
「今日は休みだから……朝からずっと、シよ……?」
「う……うるさい、な……あっち……行けよ・・・」
「どうして……俺とのキスを嫌がらなかった……?」
「その気もないのに……気のある素振りをするな・・・」
「……この線から一歩でも入ってみろ。死ぬほど後悔させてやる」
「ま、待て! 行くな! 俺をあのど変態とふたりきりにするな!」
「へっ……ンなコト言って……いつもクチばっかじゃねぇかよ・・・」
「うっ、しまった……アイツのサドスイッチ、押し……ちゃった・・・」
「俺も男だし……リードされんのは、なんか……シャクにさわる・・・」
「い・・・いってぇーっ! ンの野郎、グリグリ突っ込むンじゃねぇっ……!」
「となりの兄ちゃんにつれて行かれたんだ……まさか、あんなコトされるなんて……」
「やってみろ……二度とそんなマネができねぇよう、思いきり食いちぎってやる・・・!」
「心配するな。俺はお前みたいに、いきなりツッコんだりなどしない。ちゃんと気持ちよくしてやる」
「うるせぇ……お前なんかじゃ、相手になんねぇ……俺をマンゾクさせるコトなんざ、できねぇよ……」
「あ・・・俺が色っぽい……? そう、か……? まぁ……いま、お前が来るまで、ひとりでシてたからな……」
「俺に告白して、お前はどうしたいんだ。なにが願いだ。抱いて欲しいのか? なら、ご希望どおりにシてやる。ほら、来いよ」
「アレから三日は、普通に歩けなかったよ……。そのあとも半月ぐらい、異物感が残ってた……ちっとは手加減しろってんだ……ちきしょう・・・」
「アイツは……苦手なんだ・・・。苦手と言っても……別に、キライ……な、ワケじゃなくて……その、だから、なんつーか……その・・・一一苦手、なんだ……」
「そんなモノより、もっとウマいモノがあるだろう……お前の、ココに。さぁ、もっと近くに来い……俺に食べさせてくれよ……お前の味を、俺に覚えさせてみろ……」
「アイツからの用件は、俺への告白だった。だが、断った。お前に惚れてるからな。……全く、期待を裏切らない、おもしろい顔をする。いまのは半分冗談で、半分は真実だ。どれがどれか、分かるか?」
「珍しいな……帰ってくるなり、いきなり風呂場に直行だなんて……・・・まさか、なぁ……でも、自転車にのらずに押して帰ってきたし……なんだか、やたら落ち込んでたし……・・・ま、まさか……なぁ・・・」
「意地をはるな。そろそろ、限界なんだろう? 素直になれば、ちゃんと気持ちよくしてやる。ほら、どこをどうして欲しいんだ? それとも、自分でやる方がいいのか? それがいいなら、見ててやるよ。少しなら、手伝ってやる」
「お前、男とはシたコトねぇんだろ? だから一度、俺を抱かせてやる。女のアレとは別の気持ちよさだ……それに・・・一一俺とヤると、クセになるぜ……。どうせなにも分かんねぇんだろ? お前は黙って寝てろ……いい思い、サセてやるよ一一」
「い……いきなり脱いだりイロイロいじくったりしごいたり舐めたり挿入ギシギシ上になったり下になったり舌になったり表になったり裏になったりピンクの液体登場は無理なんで、ま、まずは……ほっぺにちゅーから・・・し、失礼シマス……・・・一一うあぁぁぁ……か、カオが、ホテル……もとい、火照る・・・」
「センパイ? 学校の部室なんかで、ンなエロい声だして……やらしいっスね……? まだ部活やってる生徒がいるんスから……誰かに気付かれちゃうかもしれないっスよ? となりは確か……写真部、でしたよね? 一枚お願いしてきましょうか。普段あんなに真面目でストイックな厳しいセンパイの、こぉんな姿を見たら……みんな喜んで撮ってくれるっスよ? なにせココは男子校……色気ってモンは皆無っスからねぇ……たまりにたまってたヤツらに、勢いあまって、襲われちゃったりして……だってイマのセンパイ……マジでエロい顔してるっスからねぇ・・・」
「俺は大学一年生。ある少年の家で、家庭教師のバイトやってマース。セーベツは、オトコ。カオも身長も人並み。成績はちっと平均以上。数学が得意。運動神経は、あんまよくない。特記すんなら、身体が柔らかい。この前の健康診断での結果、立位体前屈はニ三センチ。コレって、バレエダンサー並なんじゃねぇ? いや、あんま知んねぇケド。まぁ、ンな感じで……モテるっつーホドの要素は、自分でもたいしてねぇように思う。一一ンな俺が、なぜ・・・一一いま現在リアルタイムで、小学生の一一しかも少年に、部屋で押し倒されているのでしょう? ガキ相手に殴るワケにもいかねぇし……ど、どうすればいいの、ママン。授業では対処法を教えてくれなかったよ、ママン。俺、このまま……ヤられちゃうんでしょうか」
「自分が知らないコトを見つけると、気になってしょうがないんだ。だから一一相手してくれない? 一度、やってみたかったんだよね。今年の夏休みも、またウチの別荘に来るだろ? その時にさ……シてみない? 僕と、18禁。慣れると結構、気持ちいいらしいぜ……。いいじゃーん、トモダチだろ? 挿れたり、挿れられたりって、ひとりじゃできないんだよー、協力してくれよー。一一んじゃあ……オヤジが仕事でもらったっていう、沖縄のペア旅行券、十泊。コイツにお前をご招待。豪華で有名な高級ホテル、宿泊はタダ。飛行機代も、タダ。ゆいいつ金がかかるとしたら、おみやげを買う時のみ。どうだい? コイツと、お前のバックバージンを交換。……な? お願い……優しくするからぁ……・・・オーケイ? よっしゃ! 商談成立。んー、早くこいこい、夏休みぃ〜♪ あ、ペア沖縄旅行のもうひとりは、僕だから。いょろしぃっ、くぅ〜♪ 別荘にはなに持っていこうかなぁ。アイス、クスリ、アイマスク、ロープ、手錠、カメラ、ビデオ、盗聴器……ねぇ、羽と筆はどっちがいい? アソコにつける、アレもいるよなー。あ、そういえば・・・ドコまでヤっていい……? 結構、スゴいトコまでシていい?」
「……奪われちまった・・・」
「さて……続きをしようか一一」
「……気がすんだろ・・・行けよ……」
「一一ホラ……お前の好きにして、いいんだぜ・・・?」
「おら、とっとと起きねぇと、ツッコんでギシギシ揺するぞ」
「下だけでいいから脱げよ。濡れたパンツ、はきたくねぇだろ」
「……その物騒なモノをしまえ。ソレで僕に、なにする気だ一一」
「う……うるさい・・・だ、誰が……感じて……なんか・・・一一っ」
「ん……そう……上手、上手……うん……とても……気持ちいいよ・・・」
「いつも部活でしごいてくれてありがとう、センパイ。夜は俺が、シゴいてあげますよ」
「お、お前……こんな……コトして……タダで……済むとっ・・・一一んっ……う……・・・一一」
「ヤロウに……イカされんの……なんか……冗談じゃ、ねぇ……ぜってぇ……堪えてやるっ・・・一一!」
「お、お前ら……そういう関係・・・? あ、ええと……真っ最中の所、お、おじゃましました……っ!」
「ったく……オトコのクセに、エロい目つきしやがって……しかも、ヤベぇほど感じやすいときたもんだ・・・たまんねぇな……」
「一一い、いやだ……み……るな……見ないで……くれ・・・いや……いやだ……みる、なっ……っく……っ・・・一一っうあ……!」
「よー、いるか? お前に借りてたMD……・・・一一ん? なにかをこする音……? かすかに聞こえる、切ないうめき声……・・・」
「コレを、ほどけっ……よせ、やめろ……ンな、トコ……・・・一一っく……ふ……ん……っ……・・・一一っ・・・一一んっ・・・一一!」
「な……いまから・・・えっち、しよっか? 大丈夫……今日はあいつら、帰ってこねえから・・・一一ふたりだけの、ナイショの夜……な?」
「俺ら昨日……つながったまま寝ちまったのか・・・ど……どうしよう……。とりあえず、抜かないと……っ・・・一一んっ・・・一一う……動くと……ヤバい・・・」
「ダメだよ、自分でさわっちゃ……今度の土曜日になったら、朝まで悦ばせてあげるから……。それまで我慢できずに、自分でシてしまったら・・・一一分かってるね?」
「……ま、まさか……最初からずっと・・・見て……たの……か・・・? お前の名前、つぶやきながら……自分で……シてたコト・・・最初から最後まで、ずっと……?」
「よう、久しぶり……やべ・・・ちょっと電話で話しただけで、局部がモッコリ……い、いや、だって……この前の『電話でえっち』がきいてるみたいで、つい正常な反応を・・・一一なぁ……もっかい、ヤろうぜ……」
「へーえ、禁欲日? そりゃー残念。せっかくサセてやろうと思ったのになぁー。んー、なんか暑ぃなぁー、脱いじゃおうかなぁー。ほれほれ、お前の好きな白ワイシャツ、胸元ボタン三つあけだぞぉー。手ぇださねぇのー? んー? あっそ、しねぇの? んじゃ、ひとりでシちゃおーっと。……んっ・・・う……ん……・・・くっ……あ……うっ……」
「……君が持って来たこのクスリ・・・すごく強いんだよ……? いいの? 使って欲しいの? 中和剤なんて、ないんだよ? ホントに強いんだよ? 私も過去……自分に使ったコトがあるけど……まる一週間、少し動くとすぐに……その・・・達してしまうのを、繰り返していたのだから……。それでも、使う……? もう・・・どうなっても知らないよ……?」
「妙なクスリ飲ませやがって……ちきしょう……服がこすれるたび……ゾクゾクする……興奮して、寝れねぇ……身体が、熱い・・・一一ちき、しょうっ……ンな……コト……させ……やがって・・・っ……あ、アイツの……クスリの……せいで・・・一一はっ……っ・・・一一う・・・あっ……っ……クソ……クスリの……クスリのせいだ……う……くっ……クスリの……は・・・っ……クスリの……せい・・・はぁっ・・・っ・・・一一んくっ・・・一一」
「今度、学園祭だなんだよ。俺らんトコ、劇やるコトになるみてーでさ。んでも、ウチって男子校だろ? ヤローしかでてこねぇストーリーっつーワケで、ヤロー同士の恋愛モノになるみてーなんだよなぁ。台本係のヤツら、劇そのものには参加しねぇのをいいコトに、ノリノリでエッチシーン書いてたぜ、まったく。俺がそのストーリーに出てくる、役者のひとりなんだよなぁ。上ならともかく、下の役になったらどうしよ。……ま、いっか。実際にツッコまれるワケでもねぇし」
「ガキのころ、施設のそばで遊んでる時……変態野郎に、誘拐されたんだ……。『自分の物』とでもいいたけに、アソコにキスマークつけられたり……無理矢理、エッチなコト……たくさんさせられた……何年も、何年も、ずっと……アイツにいじくられて、もてあそばれた……。ソコから必死で逃げてきて……でも、金も食うモノもなくて……疲れて、歩けなくなって……いよいよ……死ぬのか、ってトコまで・・・考えてたんだ……。そんな時……アンタが拾ってくれた……。最初は、あのヤローたちと同じだと思ってた……鬼畜な変態だと……。でも、話してみると、違った……アンタといると、なんだか……心が落ち着くんだ……。なあ、アンタ……俺をそばに置いてくれないかな……? 法にふれない事なら、俺、なんでもするよ……? その……アンタが望むなら……え、エッチなコトも……いろいろ、シコまれたから……なんでもできるし……俺の身体、アンタの好きにしていい……。ツッコむのも、ツッコまれんのも……どっちでも、いいぜ・・・。一一あ、でも……くすぐられんのは……マジ、すっげぇ弱ぇから……その、あんま……しないで……欲しいんだけど……・・・一一ひぅっ!? ちょ……た、タンマ! 無理無理ムリっ・・・一一っ……ま……待て待て待て! く、首だけはマジ、無理っ・・・っ……ひう・・・・・・一一さ……さては、アンタ……サドだろ? わー、待て待て! ゴメンナサイごめ……っ・・・一一や……やっぱ……サドっ……っうあ・・・一一」
「熱っ……」
「……スケベ」
「ちゅうさせろ」
「そんな目で見るな・・・」
「一一イヤ、じゃ……ない・・・」
「こ……こんなの……っ・・・!」
「ンな、締め……んな……っ……!」
「『やめてくれ』? へっ、ヤだね」
「……構わないよ・・・君なら……」
「近寄るな、キング・オブ・セクハラ」
「ざ、座薬ぐらい、自分で投与できる!」
「俺を抱きたいんだろ? ほれ、やってみ?」
「……ンなコト、誰が言ってやるもんか……」
「もうすぐ一段落つくから、自分でシて待ってて」
「一一ひぅっ……!? く……クビ、舐めんな……!」
「……お前、いいコエで鳴くな・・・酔いそうだよ……」
「一一ざけんな……とっとと、ツッコめっ・・・一一!」
「ち、ちがっ……! お前のクスリの……せいだっ……!」
「ま、待て……お前と……いっしょ……にっ・・・一一!」
「一一ヤ……っちまっ……た・・・オトコ……と・・・一一」
「思ったより柔らかいね……自分での夜遊びが激しいのかな?」
「……だから撫でるなっての。俺のおケツはそんなに魅力的か?」
「誕生日に欲しいもの? ああ、ある。『変態退散』のおまもり」
「僕のカオ見るたび、いちいちサカるな! この、万年発情期!」
「ほら、ネコ……おいで……ゴロゴロと甘い声で、鳴いてみせろ……」
「……電話でなら、構わない・・・お前と、その……し、シても……」
「ンなコトねぇよ……俺も昨日、シたから・・・その……お、お前で・・・」
「・・・いい加減ダマらないと家ごとふっとばすぞ! この、どヘンタイが!」
「今夜はムリ……なんでって・・・一一昼が凄すぎだからだ! この、ボケ!!」
「……っの・・・覚えていろっ……こ、この……屈辱、は……かなら、ず……っ」
「俺ん中にツッコませてやんだから、よほど気持ちよくさせねぇと、許さねぇかんな……」
「よ、よりによって……あの、どヘンタイと身体をつなぐ夢を見るなんて……ううっ、気色悪い……!!」
「一一っき、しょ……う・・・ヤロウに……ツッコまれ……てんのに……すげ……気持ち……いい・・・」
「一一や、やめろ……この事を……こ、校長に……言い付けて・・・即……た、退学……にっ・・・っ一一」
「ば・・・バカ、近寄んな……! この、化けモン並の体力! さっきから何度ヤれば気が・・・一一っう……あ……」
「んー? 耳かせ? なに・・・一一ばっ……! な、な、なんてこと言いやがんだ! こ、この・・・どヘンタイ……っ!!」
「よ、よせ……あんな、モン……飲まされて……そ、そのうえ、焦らされたら……おかしく……なる・・・一一っ・・・ひ……あっ・・・一一!」
「よせ……お前の指で触れられると・・・マジ、気持ちよすぎて・・・よせってば……コレ以上はやべぇって……な、なんか……妙な……気分・・・に一一」
「……なぁ。お前が普段……その、俺に……し、シてるコト……そんなに気持ちいいのか……? 俺も、その……なんつーか・・・や、ヤってみてぇんだけど……」
「腕力には自信がある方だったのに・・・押し倒されて、両手首つかまれて……ピクリとも動かせなかった……抵抗できなかった……。俺……アイツが、怖い・・・一一」
「一一へっ、このテイド……かよ・・・そんなんじゃ……お、俺を、コウフンさせるっ……コトなんざ、できねぇ・・・ぜ……? ほら……もっとハゲしく……攻めてみろよ……」
「後ろ向いたままで聞いてくれ……その・・・こっち向かれると、ちっと困るっつーか・・・。やべぇんだ……そのチカラのある目に見られると、こう……身体が、熱くなって……なんか、まっすぐ立てなくなって……なんつーか・・・自分の身体じゃないみたいな……。お前の視線にだけ、身体がビンカンに反応しちまうんだ……。俺、なんかの病気かな・・・? ま、まぁ、そういうコトだから、あんま俺の方、見ないで欲しいっつーか……」
「お、俺を疑ってるのか!? 昨日の午後十時はコイツと一緒に、コイツの部屋にちゃんといたよ! その少し前にアダルトDVDを借りて、ひとりエッチの見せあいをシてたんだよ! ほら、コレがDVDを借りた時にもらったレシートだ! ちゃんと時間も日付も店の住所も書いてあんだろ! DVDのタイトルは『鬼畜な同級生と寮生活』アーンド『冤罪』の二本だ! 内容だって言えるぞ! この日のこの時間に、東京から北海道までいって誰かを殺して、また東京に帰ってきて、コイツとひとりエッチの見せあいなんてできねぇんだよ! コレって、アリバイになるだろ!? お前もなんとか言えよ! あの時は、俺の方が先にイっちまったんだよな? なぁ、そうだろ!? そのあと『我慢できない』つって、俺んナカに入れてきたじゃねぇか! なに赤いカオしてんだよ! このままじゃ、殺人犯にされちまうかもしれねぇんだぞ!? コレはその時に俺に飲ませた、エロいクスリだ! 見ろ、ちゃんと使用済だ! そのあとは泡風呂んナカで『よせ……くすぐってぇよ……』『じっとして……すぐに、ヨくなるから……』を、コイツとシてたんだよ! しかもアンタらが来るまで、俺らはソコのベッドで昨日の続きをシてたんだ! ずっと中途半端にいじくられて、焦らされてたから、早くイかせて欲しいんだよ! さぁ、協力したんだから、さっさと帰ってくれ! な……任意同行!? このまま連れていかれたら絶対、車んナカでシちまうぞ! それでもいいのか!? ほら、お前もなんとか言えって! 疑いをサッサと晴らして、早くお前と18禁シたいんだよ! なにコカンおさえてンだ! まさか、人前で舐めるつもりか!?」
「そろそろ食べごろかな……」
「お前の美ケツは目の保養だ」
「どちらの場もこなしてみせマス」
「ヤバい……や、犯られる・・・」
「お前はアイツと正反対の性格だな」
「なっ……なに下から見てんだよっ!」
「バカ……! ここ電車の中だぞ・・・」
「よせ、ンなコトしてる場合じゃねぇ!」
「耳元でそんな声、出すんじゃないよ……」
「俺だけなんてズリぃだろ……お前も脱げよ」
「キャーやめてぇっー、おしりだけはいやぁー」
「手は出さないかわりに、目で食べさせてもらう」
「確か……アタマ撫でられるの、弱いんだよね・・・?」
「今日はムリ……君、ハゲしすぎるから、明日に響く……」
「ちょ……っ! 待て待て待て! そ、ソコは卑怯っ・・・一一」
「一緒にシャワーへ入ろう。構わないだろ? オトコ同士なんだし」
「人を選ぶヤツっているけど、アイツの場合・・・テクで選ぶから……」
「ところてんを見て『エロい』という感想をのべる、お前の将来が心配だ」
「透けてるんだけど……教えてあげるべきか、もう少し楽しむべきか……」
「ちょっと……君、エロすぎるんだけど・・・どうにかしてくれない……?」
「この色ボケ発情期……。もうちょっとでバレるトコだったじゃないか……」
「七回は普通、ありえませんぜ、兄さんよ……この……ケモノの体力め・・・」
「お……オトコにそういうコトして楽しいか!? わ、バカ! そん一一っ……」
「あのさ……その……こ・・・今夜は俺に……! や・・・ヤらせて下さい……」
「欲求フマン状態を維持するのも大変だ。よくいままで我慢できたと、ほめてやりたいね」
「うわっ! こっ、ココは男湯・・・あ一一お、お前か……あんまエロいからてっきり……」
「普段は『惚れさせる』側なんだけど一一惚れたのは初めてだ……。クソ、悔しいな・・・」
「俺の前でバナナやソフトクリームを食うのは、軽犯罪法に違反にシマス。『舌の動きがエロい』罪」
「……うん。ずっと見てた・・・一一かわいかったよ……。途中なんだろう……? ほら、続けて……」
「……お仕置きだって言っただろ? 一週間、シてあげない。ご不満なら自分でドウゾ。一一私の目の前でね」
「二人のオトコが横になっても、まだ充分すぎるほど余ってしまうね……コレなら存分に・・・一一あー、コホン。失敬」
「さぁ……ヤローにツッコんだコトなんてねぇから、知らねぇ・・・一一言っとくが、ツッコまれたコトもねぇかんな?」
「ケンカしても、言いたいコト全部はきだして、その日のうちに仲直り。ソレが夫婦円満のヒケツ。……どっちが夫とか聞くな」
「ぽ・・・っ!? ぽ、ぽ、ポニーテールですか……そうですか……。・・・・・・。こっち見るな……コカン最大の危機……」
「だー、疲れたぁーっ! 肩こったーっ! あ、もんでくれんの? サンキュ……あっ・・・い、痛っ……! バカ、痛ぇよ……」
「なんか……監禁とか調教とか奴隷とか過激とか陵辱とか痴漢とか触手とか汁とかSMとか緊縛とかハードとか、聞こえて来るんですケド。怖いんですケド」
「風呂上がりで半がわきの髪、浴衣、下駄、そしてうちわ。いいね。色っぽさの横道だね。白い首筋、くっきりと浮かぶ鎖骨、ちらりとあいた胸元、素足チラリズムの連携プレイが、また絶品だ・・・一一つらいなぁ……祭りが終わるまで、おあずけか……」
「そ……ソコ、上……たなの、上・・・ち、違う……もっと、上……そう……ソコ・・・っ……その……お、奥・・・もっと……もっと、奥……もっと・・・ソレ……ひっ一一ひだり……っ・・・一一そ、そう……その本……持って、行って……は、早く……早く、部屋から……出て……お願い、出て……行って……お願い……・・・は、はやくっ・・・一一!」
「……帰る家がなかった」
「俺、恋おおき男だし?」
「成人向けゲイ映画を観にいこう」
「……口内炎が痛いから、キスできない」
「な……何もしねぇって言ったじゃねぇか!」
「やだ……やだ……手を、はな……せっ……!」
「初めてのデートって感じだね。砂糖はいくつ?」
「ど……ドア開けたら……二人がからんでて一一」
「オトコ同士で『セクシーポーズ対決』されてもなあ」
「アソコが……もとい、アソコに立ってンのが、彼だ」
「毎朝、川で泳いでるだろ? 最初は犬かと思ってたよ」
「おもしろそうだね……なら、相手になってあげるよ……」
「な! バカバカバカ! ンなトコで発情してンじゃねぇっ!」
「ンなヤバいカッコウさらけだすンは、お前の前だけだからな……」
「なーんかオカシイんだよなぁ……男にばっか目がいくっつーか……」
「うあぁっ! よせ! 離せ−! 俺にはまだ犯りたい事がぁーっ!」
「なんつーか……『初めて』を怖がるオンナノコの気持ちが、分かった気がする……」
「をーい、とーじーこーめーらーれーてーマース。きーこーえーるーかー、をーい、をーい」
「激しいキスマークだね……内出血おこしてない? キスマークっていうより、アザみたいだ」
「じっ、自分にだってついてるでしょう! そんなもの珍しそうに、ジロジロ見ないで下さいよっ!」
「ピアスすっと運命かわるっつーよな。どうすっか。少なくとも、イマより悪くなりようがねぇし、似合うし」
「ホテルの一室と言うより、ハリウッドの映画セットみたいだね・・・一一それでも、天井にカガミはあるんだ」
「いやぁ、ヤりたいオトシゴロなんだよね。ま、そんなコトどうでもいいじゃない。一一四の五のいってないで、黙ってケツ貸しな」
「コレは……アイツにもらったんだ。ダチだよダチ。いや、マジだって、ただのダチだって。男なら誰にでも欲情するってワケじゃねぇんだよ」
「ナンデスカ、コレは。ワタクシには、手錠、アイマスク、使用用途フメイのピンクなエキタイに見えますが。……なんですか。なぜにじり寄るんですか。なんですかなんですかなんですかなんうぎゃっー!」
「いま何を考えているのか……当ててみせようか?」
「まるで借りてきたネコみたいに大人しいね。緊張してる?」
「女のコにベタベタされて鼻の下のばしてんじゃないよ……」
「くっつくのは構わないけど、『ダーリン』って呼ぶのはやめて」
「人前だとさ……手、繋いでくれないんだね……視線が気になる?」
「のんきに寝やがって……俺がどんな気持ちでいるか、全く気付いてねぇ、コイツ」
「ダチに告白される夢みた・・・しかも同じベッドで寝てた・・・どうしたんだ、俺……」
「雨の日の放課後。君が傘を持っていなければ、さり気なく『一緒に帰ろう』と誘えるのに」
「これで最後だからね……ひとつだけ一一ひとつだけ、私にできる範囲で、願いをきいてあげるよ」
「分からないんだ……彼が大嫌いなハズなのに、なぜこんなにも気になるのか……クソ、イライラする……」
「ルールは単純。互いに一つずつウソをつく。それをクリスマスの夜までに見破った方が、勝ちだ。どうだい?」
「タバコのような君。アルコールのような君。やめる気なんてさらさらない。だってホラ、もうすっかり依存してる」
「お前ら磁石みたいだあねぇ。ひきつけあったり、かと思えば互いにはね除けあったり。まー、見てて飽きないったら」
「……アイツはお前の想いには答えねぇよ。『世間体』ってヤツを気にする男だ。同性の恋愛を『異常』と振り分けるヤツだ」
「男女差別なく、たくさんの人を愛するするコト。それが我の勤めである。一一誰かなー、いま『男ったらし』とささやいたのは」
「足音だけで誰だか分かるって言ったら、『お前は犬か』って言われたよ。『犬じゃないよ、オオカミさ』って言ったら、ニラまれた」
「確かにワタクシは、オトコノコが好きデス。上でも下でもオーケイデス。ですが、さすがに十一才に押し倒されたのは、ハジメテデス」
「将来、アンタみてぇになりたいって思ってた。それはもちろん、ただの憧れだと思ってた。まさか、なぁ……だって俺ら……兄弟だぜ……」
「初めてだよ……誰かがそばにいるのに、眠れたのは。夢まで見てしまった。どんなって……あ、いや、それは、その……ね、うん、あー・・・言えない」
「とてもじゃねぇけど、風呂のお誘いは断った。あいつ、ちっと髪なげぇじゃん。髪洗ったあとタオルでまとめて、うなじなんて見せられたら……溺れる」
「ふざけんな……お前をそんなふうになんか見れねぇ……ダチだと思ってたのに……よせ、近寄んな。俺にさわんな、話しかけんな、同じ部屋で、寝るな!」
「なんつーかさ。お前の上に乗っかってみたいね。一一だー待て待て待て待てはやまるなはやまるな違う違うそういう意味じゃねぇそういうそういうそうぎゃー!!」
「ホレてるヤツと朝から夜まで同じ部屋……同じ部屋……寝顔み放題……同じベッドに座って一緒に本読んだり……な、ナマ着替えとか……!? ああ、なぜか鼻から赤いものが……」
「むかし、友人に告白した事があるよ。『気持ち悪い』って吐き捨てられて……避けられた……それでもまた、僕は『男』の、しかも『君』を愛してしまった……やっぱり、『気持ち悪い』かな……軽蔑する?」
「さすがに……あの、ヤローとは初めてだから……どーしたらいいのか……分かんねぇんだけど……ええと、ふしだら者ですが……じゃねぇ、ふつつか者ですが、よろしく……あとは、『初めてなの、優しくして……』で、オーケイ?」
「十七時四十分、うちの家の前を通る人。ナナメ前のベンチに座り、バスが来るまで薄い本を読む。姿勢がよくて、どこか不機嫌そうで、髪が少し長い。いつも同じ。ただ、普段と違っていたのは……今日は隣に、やけに親しげな男性が一緒にいたコト」
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