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「業務連絡です。ジェームズさん、三階・インテリアコーナーで、へたれが寂しがって鳴いてます。営業妨害になりかねないので、どうにかして下さい」
「およびだしを申し上げます。スネイプくんとおっしゃる、三十代半ばの男の子をお預かりしております。お心当たりのある方は、杖を持たずに一人で、深夜零時、マルフォイ家へお越し下さい」
「本日も、まいどご来店頂きまして、まことにありがとうございます。本日午後三時より、七階ペットコーナーにて、若い女性に人気のへたれ犬、腹黒オオカミ、サド猫、鬼畜ヘビのペットショーが始まります。お誘い合わせの上、ぜひご参加下さい」
「みなさま本日は、イギリス魔法学校・ホグワーツブースへようこそ。当ホグワーツブースでは、お好みの魔法使いに授業をしてもらえるイベントを開催しております。制限時間十五分とたいへん短い時間ではございますが、ただいま入り口右側におきまして、魔法を体験できる杖、サド猫、腹黒オオカミ、へたれ犬をプレゼント致しております。ぜひおうちにお持ち帰りになって、ゆっくりとお楽しみ下さい」
「ご乗車お疲れさまでした。まもなく『闇の魔術に対する防衛術』の教室です。そこをすぎますと、『グリフィンド−ル談話室』、『副校長室』、終点『クィディッチ競技場』の順で停車いたします。途中通過する『魔法史の教室』、『監督生の大浴場』、『フリットウィック先生の事務所』へおいでのお客さまは、次の『闇の魔術に対する防衛術』で暖炉にお乗り換えです。次は『闇の魔術に対する防衛術』の教室です。お出口はみぎ斜めうしろの天井です。丁寧にお辞儀しないと、扉は開きません」
「えー、番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。本日未明に起きた『リーマス・ジョン・ルーピン大量増殖事件』ですが、教師および一部の生徒の決死の捜査により、午前ニ時、ようやく犯人が逮捕されました。容疑者はグリフィンド−ル寮生、ジェームズ・ポッタ−十七才と、同じくグリフィンド−ル寮生、シリウス・ブラック十七才。この両容疑者は調べに対し、『卒業前にホグワーツの歴史に残るような悪戯をしたかった』と供述しています。なお与えられた罰則は、羊皮紙へ呪文の書き取り、長さはホグワーツ一周分だそうです」
「はい、各馬いっせいにスタートです。綺麗な横一線。第一コーナーは銀の光がまぶしい、鬼畜な美形。続いて第ニコーナー、鳶色の甘い誘惑。第三コーナー、長身のへたれ。第四コーナーは唯一の子馬、いや小鹿か、稲妻キズのクセッ毛あたま。まっすぐに一人の女性へと向かって行きます。さぁさぁ彼女は誰の手をとるのか? おーっと、ここで『ちょっと待った』コール! 漆黒の髪をなびかせる、エロい生き物の乱入だ! 泥沼の六角関係、はたしてどうなるのか! 続きはCMのあと! ナレーションはわたくし、フレッド・ウィーズリーがお伝えします」
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