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「お前は裏表がなくていいな」 「……本っ気で、ニブいよな。お前」 「卑しい系一一もとい、癒し系です」 「もしもし? おう、兄か。道に迷った。ココはドコだ?」 「お前ホントはアタマいいのに、危機感なさすぎんだよ……」 「いらっしゃいませ。ご指名ありがとうございます。天然です」 「ここ数カ月で、数多くの伝説をあみ出しました。ヨロシク!」 「……あれ? おかしいなぁ、いまココに入れたはずなのに……」 「性格は明るくてポジティブ、ちょっと爆発な、ほんわか哲学系です」 「どーこぉーぐぁー、ツッコミだ。お前はボケだ、ボケ。生涯、ボケ担当。ボケボケボケ。爆発ボケ」 「フッ……今日もまた、ムダにのんびりしてしまった。…………。まぁよい。うむ、とりあえず、寝るか」 「フフフ。ようこそ、天然ループへ。あなたはもう、天然から逃れられません。永遠に天然でさまよい続けるのです」 「みなさん、紹介します。昨日話した『第三十回、東京都新宿区、歌舞伎町ニ丁目・天然ランキング』一位の友人です」 「おい。ソコの『なにもないトコでコケる』というお約束を、今日も両手で足りないほどかましてくれた、へたれ。家に入れ。そろそろ寝るぞ。カギ閉めるぞ」 「台風って凄い音しますよねー。窓なんかガタガタ揺れて、いまにも割れそう。ケータイなに使ってます? へー、そうなんですか。なんでイカがひからびると、スルメになるんでしょうね?」
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