兄弟ゲンカ
 


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「俺が先に見るんだ!」

「るせぇ、マネすんな!」

「あ、ソレは俺の肉だ!」

「俺がマドぎわに座るんだ!」

「お子さまはすっこんでろ!」

「ンだよ、たりィなぁー・・・」

「このチケットは俺がとったんだぞ!」

「へっ、ンなガキっぽいコトするかよ」

「ずっりぃなぁ、イマのはナシだろ!?」

「遅ぇんだよ、五分も待たせやがって!」

「ほー。『ナントカ』のクセに風邪ひいたか」

「なんで俺のだけ兄貴のおさがりなんだよ!」

「まーた俺のCD、勝手に持っていきやがって」

「いいじゃねぇか、ちょっとぐらいよこせよ!」

「いまのあとだしだろ! もっかいジャンケン!」

「お前また、人の部屋ちょろちょろしやがって!」

「帰れ帰れ、ここは子供の遊び場じゃねぇんだよ」

「バカ! 勝手にふらふらするなって言ったじゃねぇか!」

「あー、まぁた始まった。ホント毎日、よく飽きずにケンカするねぇ」

「……ま、ケンカするほどなんとやら、ってね・・・放っておけば?」

「あ、ソレ俺のアイスだろ! ココに名前も書いてあんじゃねぇかよ!」

「へへっ、ざまぁみろーっ! お兄さまの腕力に弟ごときがかなうものか」

「けっ。チョコレート一個多くもらった程度で、調子にのってンじゃねぇよ」

「身長も腕力もかなわねぇかもしれねぇが、アッチのテクなら俺の方が上だ」

「もう、早く歩けよー。充分やすんだだろうがよー。日が暮れんだろうがよー」

「らーめん! らーめんらーめんらーめん! ずうぇっとぅわい、らーめんっ!」

「のけ。お兄さまはこれからニュースを見る。お前は部屋に戻って勉強でもしてろ」

「精神年齢『胎児』以下のブンザイで、俺のコト、ガキ呼ばわりしてんじゃねぇ!」

「お前ガキなんだからとっとと寝やがれ。こっからは俺サマのような、オトナのタメの時間だ」

「カンペキ迷ってんじゃねぇか・・・一一俺じゃねぇ! お前が『こっちだ』っつったんだろーが!」

「自分で全部めんどうみるっつーから、ブリーダーから買ってきてやったんじゃねぇか。とっとと散歩つれてけ。飼い主そっくりの、このへたれ犬を。おっ、吠えた。なんだ、へたれ犬。やんのか、コラ」

(リクエストありがとうございます)

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