学園
 


コンテンツ





「……空き缶を灰皿代わりにするからだ」

「罰として、腰に手をあててスキップしながら校庭十周!」

「ちょっと、すいません。セーブポイントはどこですか?」

「じゃ、いまから修学旅行の班わけすんぞー。5Pでグループ作れ」

「日誌なんてテキトーに書けばイイのに。真面目だねぇ、アンタも」

「えー、じゃあこの問題を……あーら、みんな目えそらしちゃってまぁ。まいったねぇ、こりゃ」 「……目が赤い? ああ、泣いていたからな。・・・バカ、そんな顔をするな。冗談だ。お前も早く食堂へ行け。混むぞ」

「センセ−。クチが寂しいから、キスしてクダサーイ。いいでしょー? タバコ頑張って我慢してるお利口な生徒に、ゴホウビ」

「この学校にもあるんだよ……いわゆる、学園七不思議……。そう、コレはその七不思議のうちの、ひとつ……『空とぶカツラ』」

「よーし、みんな目をつぶれー! 怒らないから、犯人は素直に手をあげろ。先生の使い古したよれよれ古パンツをとったヤツは誰だー?」

「未成年のクセにタバコを吸うな。コレはとりあげだ。クチが寂しいなら、ガムでも買ってこい。いいか、今度コレを吸っている所を見かけたら、反省文を書かせるからな」

「お前……この学園が普通とは違うって、知らないで入ったのか? いわゆる『専門学校』だよ。トレジャーハンターを育てるんだ。……ついでに言うとさ、ココ、男子高なんだよね。お前、オンナなんだろ? バレたら『よくて』追い出されるぞ。最悪、いろいろされちゃうカモ」

「うーっし、偉大なる先生サマのご登場だー。おら、てめーらくっちゃべってねぇで席つけー。おい、ソコ。とっとと座れ。蹴飛ばすぞ、コラ。ふぁ……眠ぃ。えー、俺が今日からぁー、てめーらの担任だ。ま、ぼちぼちヨロシク頼むわ。んじゃ、出欠とんぞー。いねぇヤツは手ぇあげろー。ん、欠席ナシ、と。優秀ユウシュウ、大変結構。じゃ、今日も一日、テキトーに過ごしてくれや。じゃあな、あとは勝手にしろ。一一授業? 知るか、めんどくせぇ。俺は屋上でサボる。いいか、他のセンコーにチクんじゃねぇぞ一一っと!? こここコレは教頭先生!? いやぁ、本日はお日柄もよく、絶好の授業日和ですな! やーやー、ココの生徒さんは素直ないいコばかりで、ボクも楽しい学園生活が過ごせそうですよ! えへへ、それでは失礼・・・一一ちっ、こざかしい教頭め……耳毛ボンバー頭部スフィンクスの分際で、ちょこざいな……! 耳毛レインボーに染めてやろうか、クソっ……!」


「校舎の中心でヅラを叫ぶ。ちなみに、教頭」

「おい、屋上カギかかってるぜ……どうする?」

「エロい英単語ばっか覚えねぇで、普通に勉強しろや」

「明日サボるんだけどさ、いい言い訳、なんかない?」

「フッ……カンニングのプロである我にまかせたまえ」

「ソコ。教師の目の前で堂々と、サボりの相談をしない」

「それじゃ、楽しい楽しい保健のお時間、始めましょうか?」

「去年は一センチの差で負けた……。今日こそは一一勝つ!」

「ほら、ネクタイまがってる。じっとしてて、直してあげるから」

「試験に出ないって分かってっけど、なぜか覚えたくなる円周率」

「ここは俺だけしか知らない秘密基地。トクベツに教えてやったのは、お前だけ」

「夏は日射病予防のため、校長の話を三十秒以内に限定するべきだと僕は主張する」

「俺の数学貸すから、お前の英語見せろ! あと一時間! 夏休みの宿題提出、間に合わせるぞ!」

「くっ……教師ともあろうものが、不意打ちとはなんと卑怯な! 数学の試験・・・一一強敵なり!」

「ソコの群れ、聞け聞け聞け! 職員室みたか? 新入生がくるぞ! 一度に二人! 一卵生の双子だ! カオそっくりだったぞ!」

「……で、内職はもう済んだのかね? ではさっさと前に行き、クジを引け。机に答えを書き込ませんよう、試験直前でランダムに席を移動してもらう。一一私にカンニングは通用しない……覚えておきたまえ」

「あなたは……! 学園でトップクラスの成績をとり表彰され、その若さですでに医師を目指されているという、甘いマスクで五マタ六マタあたりまえの、あの伝説のヘタレキングですね!? お会いできて残念です。私の貞操が危機です。キャー、近寄らないでーっ」

「さぁ、メシも食ったし、試験勉強でもすっかな……まずは歴史……えー、『ダンブルドアが1945年にアズカバン送りにした、闇の魔法使いの名前は?』。答えは『グリンデルバルド』っと……。ニ問め……『1875年、クアッフルにかけられた魔法は?』。えー、『握り呪文』っと……。ん、ワリとイケそう」

「ハーイ、みんな元気かなぁー? 今日の体育朝礼はー、ヅラ飛ばしげぇーむ! フォー! 有名カツラメイカーの業者にご協力いただき、このように大量のヅラをご用意いたしマーシタ! おーイェー! 気になる優勝景品は、給食にコーヒー牛乳、そしてケーキが進呈される! さぁ、野郎ども! そして女性諸君! ヅラを取って戦えー! そして叫べー! 我らヅラ一家ー! トリプルヅラーズ、フォー!」

「えー、では教科書172ページを開いて。今日から新しい所に入ります。『ガーゴイル捕獲法』。まず、ガーゴイルとは浮遊系のモンスターであり、ダンジョン内にたまに出現する、ショップの店員です。料金を払えば購入できますが、泥棒すると、フロアに大量のガーゴイルが出現し、襲いかかってきます。通常だと攻撃する事もできず、一匹倒すためだけにダンジョンに入り、ショップを探すのは、非常に手間がかかります。なのでこの場合、泥棒をします。さて、ソレにはまず何が必要でしょう? では、火曜日の列の人、答えて。あなたならどうやって泥棒しますか?」

(リクエストありがとうございます)


Top ▲
BACK
HOME