「どこから洗うの?」
「貸して。流してあげる」
「おや……胸が少し、おっきくなった?」
「ううっ……! タオルが……タオルが透ける……!」
「じゃあ、私は風呂に入ってくる。・・・一緒に入るか?」
「さー、一緒にはいろーねー。あだっ! なんでオケ投げるのー!?」
「くうぅ……! 待ちに待った、カノジョと初風呂! 今宵はバッチリと決めさせて頂きマス!」
「……なんですか。その、妙な薄ら笑いは。なにかヘンな想像しましたね!? ふしだらです! おのれー、成敗っ!!」
「早朝を狙ったゆえ、当然のように誰もおらぬワケで。ゆえに俺的に、お前のタオルはナッシングでもオーケイなワケだが、いかがか?」
「はい、せっかく混浴なんだからね、もっと密着してね、密着をね、みっちゃくみっちゃくみっちゃごぼっ。ごべぼべべぶぼべぶぼべぼぶほっ」
「美肌効果とやらがあるそうだ……せっかくだから、よく身体にすり込でやろう……。まずは背中を……そして首筋……胸……腰……そして・・・一一風呂でいかがわしい声を出すな……ほら、足をひらけ……もっと、奥まで……・・・・・・一一フン……指だけで、か……少しはこらえる事を覚えさせねば、私が楽しめんな……」
「こっち見るなよ……」
「いやらしい水音だね……」
「背中を流してやろう……」
「熱いかい? 水いれようか」
「タオルと手と身体……何で洗われたい?」
「見えるかね。カガミにうつる、君の痴態が」
「明るい部屋で、こんなコトするなんて……」
「うわっ……バスタブいっぱいに、バラの花びら!」
「体温が高いね……のぼせてしまったのかな……?」
「静かに……塀の向こうに誰かいるかもしれない……」
「おや。どうやらせっけんとクスリを間違えたらしい」
「どうしたね。のぼせたか? 息が荒いようだが……」
「もっと側に来て……。せっかくのハダカが見えないよ」
「風呂って音が反響すンだよな……お前のエロい声、でかでかと響きまくり」
「はい、バンザイして。ココも洗わないとね。ほら、ダメだよ、腕おろしちゃ」
「自分で脱いではダメ。恋人の服を一枚ずつ脱がせていくのが、混浴の醍醐味なんだから」
「ボディタオルでは、大事なココを傷つけてしまうかもしれんな……手で優しくさすってやろう……」
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