「にぃに、これ買って」
「一一お前が娘の恋人か」
「ほら、いいコはもうオヤスミ」
「ドコに隠れた? 出ておいで」
「え・・・うちのコを家庭教師に?」
「こら。ほっぺにごはんつぶつけて」
「ちぇっ、年上ヅラしやがって……」
「まだ眠ぃよ……お前も一緒に寝れ」
「にっしっし。コレで兄貴も同罪だぜ」
「注射ごときにビビってンじゃねぇよ」
「え……親子!? てっきり兄弟かと……」
「このぐらいの年が一番かわいいころだね」
「まーま? 子供はどうやってできるの?」
「えー、初めまして。今回ダマされた弟です」
「ほら、起きなさい。友達が遊びに来ているよ」
「そんなに張り切ると、お皿をわってしまうよ?」
「娘に数学をお教えできるという名誉を与えよう」
「おっきくなったら、パパのお嫁さんになるのー」
「だからお前はいつまでもガキだって言うんだよ」
「道ばたにオヤジ落ちてた。拾った。飼っていい?」
「やれやれ……見た目は成長しても中身はまだ子供か」
「花火大会は、我が家のベランダが一番の特等席だな」
「兄貴と比較すんな……ひとりの男として、俺を見ろ」
「なーんでせっかくの休みに、お前と温泉に来てンだよ」
「弟がいいのか、それとも私か。今日こそ選んでもらう」
「もう、家の中でタバコ吸わないでって言ってるでしょう」
「お前の寝相の悪さは、日に日にレベルアップしてるな……」
「いいかげん、私と一緒に風呂に入りたがるのはやめなさい」
「や、やだ! そういうパパじゃなくて、『本物の』パパよ!」
「へーへー。何もかもお兄さまのおっしゃるとーりでゴザイマス」
「イタズラっこがやっと帰ってきた。夕食はもう用意してあるよ」
「昨日、君と合ったのは弟の方だよ。僕らは一卵生の双子なんだ」
「もっとでっかくなれよ。兄貴が弟のおさがり着るってありえねぇ」
「お前……なに人ン家でナンパしてんだよ。しかもコレは俺の母親だ」
「よーし! 自由研究は昆虫採集だ! 野郎ども、車に乗りやがれ!」
「いくら兄弟つっても、ホレた女の趣味まで合わなくてもいいんでない?」
「兄弟ってのは家族であり、また、ライバルでもある。手加減はしねぇよ?」
「ねぇ、この道でホントに合ってるの? もう三時間も運転してるじゃない」
「兄貴に風邪うつしちまったのは、俺のせいだからな。治るまで面倒みさせろ」
「兄上、本日は海へ参りましょうぞ。久々の晴天、日にあたらねばもったいない」
「バカ! 子供を捨てて逃げる親があるか! 必ず助ける、そこでじっとしてろ!」
「おい、おっさん一一ぬぐっ! お……おぢぢうえ・・・いいパンチをお持ちで……」
「今日は風呂なおらないね……仕方ない、銭湯にでも行こう。あがったらコーヒー牛乳、買ってあげるよ」
「国語は旅行中。英語は昨日『外国人が日本語を覚えろ罪』で逮捕された。理科一一あー、おしいな、十ニ時で終了。数学はサナギになった。社会……社会・・・社会は……ホストになるために修行中。チカラになれないのは非常〜〜〜っに、残念だが、勉強は自分でやりなさい。はい、まわれー、右! 足踏み! そのまま前進!」
(リクエストありがとうございます)
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