「お前いっつも遅れてくるんだから」
「アイツ、いつも先生に怒られてばかりで」
「だいたいお前は昔からそうやって……!」
「ほら、コーヒー。砂糖は三つだったわね?」
「だからアンタは風邪ひかないっていうのよ」
「いつの間にか背、抜かれちゃった。悔しいなぁ」
「恋人ではなく、パートナー。私たちはそんな関係」
「何も言わなくても、目を見れば分かる。そんな仲」
「べ……別に好きじゃねぇよ、あんなウルセー女……」
「そうなのよ、アイツそういうガキっぽいトコあるから」
「……別にいいだろ、付き合ってるワケじゃねぇんだから」
「コイツとは幼稚園のころからのクサレ縁ってヤツなんですよ」
「お前強そうに見えて……実は結構、ナイーブなトコあるからよ……」
「ハイ、絶対に諦めません。アイツならそう言うだろうなー・・・って」
「な……!? ち、違います! あんなヤツ、彼氏なんかじゃありません!」
「そうそう、むかしよくココ来たよね。夜おそくまで一緒に遊んでて、よく親に怒られたっけ」
「いい? 今日は早く寝るのよ。明日は大事な日なんだから、いつもの『ゲームで寝不足』とか言うのはナシよ」
「懐かしいなぁ……よく学校帰りに、ココのコロッケ買ったよなぁ。ソースかけてもらってさ、それ食いながら一緒に家まで帰ったな。一一うわ、見ろよ。値段も全然、変わってねぇし」
(リクエストありがとうございます)
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