「……落としたよ。コレ」
「今日、一日だけの恋人だね」
「いまだけでいい……抱き締めさせて」
「彼は魅力的だ。気になるのは分かるよ」
「一度は愛した人だから・・・せめて一一」
「忘れたかったよ……でも、できなかった」
「彼女は君には渡さない。一一宣戦布告だ」
「いつでも歓迎するよ。一一ひとりならね」
「やあ……。仲がよさそうだね。知り合い?」
「同じ屋根の下に住んでいるのは、有利だよね」
「君がいないのなら、何もないのと同じだから」
「今日、君に会えると思ったら、眠れなかった」
「一一来るなら、連絡をくれればよかったのに……」
「君の『忙しい』は一一『仕事』で、忙しいの……?」
「ないものねだりをしていても、始まらないのだけど」
「知ってたよ。ホントはウソだったんだよね。一一ありがとう」
「今日ほど、あと五年早く生まれたかったと思った事はなかった」
「僕を見てくれないかな……。いまは、彼の代わりでもいいから」
「俺は、負ける勝負はしない主義でね。何を犠牲にしても一一勝つ」
「君にかけられた期待なら、死にものぐるいで応えようと努力するさ」
「まさか……となりに引っ越してくるのが君だったなんて、驚いたよ」
「あの人に僕が勝てないのは分かってる。それでも、諦めない。絶対」
「これ……これは僕が、ある女性に渡したものだ。なぜ君が持ってる?」
「その相手に好意を持ってると、『モテるんじゃないか』って思うそうだよ?」
「去年、ココで君を見たよ。声はかけなかったけど。一一いや、かけられなかった」
「彼女と何を話していたの……? 僕に聞く権利はない一一そう言いたげなカオだね」
「君がさっきまでいた砂浜。遠くに行くにつれ小さくなり……途中から二列になる、足跡」
「彼は寝てる。……なんだか不思議な気分だね。こうして三人で、キャンプしてるなんてさ」
「大丈夫、大した事ない。ちょっと、その……軽い口論になってしまってね。ニ、三日で治るよ」
「……久しぶりだね。これ、借りてたやつ。ありがとう。当時は君のおかげで、とても助かった」
「この猫、彼から引き取ったんだってね? どうりで嫌われているワケだ。ナマキズが絶えないよ」
「ゴメン……。徹夜で勉強しててね、ただの寝不足だよ。君に近づきたくて、ちょっと無理しすぎたみたいだ……」
「自分でも思うよ。この言い方は卑怯だな、って。でも、卑怯な手を使いたくなるほど、必死なんだ。それだけ……それだけ、君を一一」
「変えたんだね……香水。残念だな、好きだったのに。一一ひとつ、聞いてもいいかな。その香りは、君の趣味? それとも一一誰かに、すすめられて?」
「待って、逃げないで。僕の事、どう思ってる? うやむやのままだと、すぐはぐらかせてゴマかすから一一ハッキリ言うね。今日はそのタメに、ココへ呼んだんだ」
「想っていた女性が、親友の恋人である事を知って……愕然としたよ。僕なんかが入り込む余地などないと……彼女はいま、心から幸せであると一一自分に何度も言い聞かせた。そう思い込もうとした。君を諦めるために。でもそういう事なら……もう、遠慮はしない。ずっと言いたかった。一一愛してる」
(リクエストありがとうございます)
|